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田中貴さんの「グレマスターズチャンピオンへの道」

平成19年5月20日(日)から鹿児島県川内市甑島で2日間に渡り開催された第14回ダイワグレマスターズ決勝大会へ出場してきました。
今まで何度か決勝大会の経験をさせて頂いたのですが、なかなか結果を残せずに悔しい思いをしていたので、今回はせめてベスト4入りを目標として準備をし、大会へ挑戦しました。大会前日に前夜祭と全国から集まった16名の選手を4ブロックに分ける抽選があるのですが、前夜祭の豪華さと対戦相手が決まったことで自ずと気持ちが高ぶり、余り寝付けず、次の日の朝を迎えてしまいました。早めの朝食を済ませ支給されたコマセを用意し船に乗り込み、4名1組によるリーグ戦が始まりました。
試合は前後半60分ハーフで行い、25センチ以上のクロ5匹の総重量で競い、4名の中で勝ち点トップの1名が準決勝へ進めます。まずは初戦、この試合を落すと後がかなり辛くなるので気合が入りました。プレッシャーと気合の入りすぎで手が震え、頭の中が真っ白になってしまい、なんとか5匹を検量にだせたものの相手の方に重量で敗れてしまいました。後がない自分はどうにか平常心を取り戻し、2戦3戦と僅差ながら勝つことができ、準決勝への出場権を獲得し、大会初日を終えました。








何とか目標を果たせたのですがまさかここまで上がってこられるとは思っておらず、気持ちが動転して少々パニックになってしましました。そこで山本専務や久連松さんに色々なアドバイスを頂き、心を落ち着かせ準決勝を迎えることができました。
準決勝からルールが少し変わり、前半5匹、後半5匹の計10匹の総重量で競います。相手は徳島の阿部さんです。前半クロのいるタナがよくわからず、2匹釣れた所で時間になり後半戦に突入しました。場所を変わりすぐに1匹釣れたのですが、次が続かず時間だけが過ぎていきました。潮はものすごい当て潮になり、仕掛をコントロールできなかったので、軽い仕掛を遠投し、瀬際で馴染ませるよう心掛け釣りをすると、何とか4匹追加でき前後半あわせ7匹検量することができました。対する阿部さんは前半3匹、後半2匹の計5匹を検量し、結果自分が決勝へ進むことになりました。

自分が決勝なんて夢にも考えていなかったので、ここまでこられたら満足と思っていたのですが、試合時間が近づき鵜澤さんの『優勝しか歴史に名を残せない』という一言を思い出し、ここまできたなら優勝しかないと思い、試合を始めました。
対戦相手は、広島の浜本さんで去年もマスターズ決勝に出場されている強者です。前半に規定の5尾を揃えられれば勝機があると思った自分が、開始してすぐに1尾釣り、この潮なら後4尾どうにかなると釣っていたのですが、すぐに潮がかわりなかなか後が掛かりませんでした。それまで狙っていた沖を見切り足元を狙うと何とか前半戦の終了3分前に5尾目を揃えることができ、場所を移ることができました。
後半は開始30分で5尾釣れ、その後も数尾追加でき、マスターズ決勝戦は終了しました、港に帰り検量すると浜本さん9尾に対して自分が10尾でなんと優勝してしまい何がなんだかわかっていなかったのですが、皆さんの拍手と祝福で我に返り優勝したことを実感しました。大会が終わり数日たっているのですが、未だに夢をみているようです。 これからも頑張りますのでよろしくお願い致します。